オピニオン / 日常

哲学のことを少しだけわかるようになったら良いことしかない話

「哲学」という言葉はよく聞くし

ニーチェ、プラトン、ソクラテス・・・名前ぐらいは知ってるけど

じゃあ何なのかと言われてもよくわからない。

 

これはそんな人に読んでほしい記事です(^^)

 

哲学とは

まずはウィキペディアにのっている哲学者による哲学の定義をサラッとご覧ください。

この引用だけで理解できる方はその下の記事は読まなくて大丈夫です(笑)

⬇️⬇️⬇️


近現代哲学において代表的な哲学者の言説を以下に記述する。

啓蒙思想時代の哲学者であり、またドイツ観念論哲学の祖でもあり、そして近現代哲学に大きな影響力を持ち続けている哲学者、イマヌエル・カントは、哲学について次のように説明している。

古代ギリシャの哲学は、三通りの学に分かれていた。すなわち――物理学倫理学および論理学である。この区分は、哲学というものの本性にかんがみてしごく適切であり、これに区分の原理を付け加えさえすれば、格別訂正すべき点はないと言ってよい。— イマヌエル・カント、『道徳形而上学原論』、篠田英雄訳、岩波文庫、1976年、5頁、「序言」より

 

現代思想において、特に分析哲学に多大な影響を及ぼした哲学者、ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインは、哲学について次のように説明している。

哲学の目的は思考の論理的明晰化である。
哲学は学説ではなく、活動である。
哲学の仕事の本質は解明することにある。
哲学の成果は「哲学的命題」ではない。諸命題の明確化である。
思考は、そのままではいわば不透明でぼやけている。哲学はそれを明晰にし、限界をはっきりさせねばならない。— ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン、『論理哲学論考』、野矢茂樹訳、岩波文庫、2003年、51頁より

現代思想において、特に大陸哲学に多大な影響を及ぼした哲学者、マルティン・ハイデッガーは、哲学について次のように説明している。

古代以来、哲学の根本的努力は、存在者の存在を理解し、これを概念的に表現することを目指している。その存在理解のカテゴリー的解釈は、普遍的存在論としての学的哲学の理念を実現するものにほかならない。— マルティン・ハイデッガー、『存在と時間』上、細谷貞雄訳、ちくま学芸文庫、1994年、19頁、「序に代えて」より

いやー、なんともこむずかしいですね!!

こういう喋り方の人近くにいたら嫌です(笑)

 

私なりの「哲学とは」の解釈は

何かについて考えて考えて考え抜くこと

です。

 

 


ここから私と哲学についての昔話を少々書きます。お付き合いください。

ニーチェとの出会い

 

当時中学生で吹奏楽部に所属していた私はコンクールの自由曲として

R.シュトラウス作曲の『ツァラトゥストラはかく語りき』という曲を演奏しました。

この曲は映画『2001年宇宙の旅』のオープニング曲や、マクドナルドなどのCM曲として冒頭部分が使われていたので知っている方も多いと思います。

 

聞きたい方はこちらからどうぞ→ 『ツァラトゥストラはかく語りき』をYouTubeで聞く

 

この曲は哲学者ニーチェのかいた同名の著書からインスピレーションを受けて作曲されたそうです。

そこで中学生の私は「この本を読んでみよう!」と思い立ち

・・・はせず、

その後はずっと忘れていたのですが・・・

 

約10年後、新婚旅行でスペインに出発する前の成田空港で立ち寄った本屋でこの本に出会います。

 

「あ、この本のタイトル知ってる。懐かしいなー。」

「分厚いしフライト中の暇潰しになって良いな!」

「ニーチェなんだ。哲学とかわかったらかっこいいかな。」

 

というなんとも適当な気持ちで購入しました。

飛行機が離陸していざページを開いてみると、

はじめから「何言ってるんだこの人?」状態。

小説ならスラスラ読める私ですが、意味がわからなすぎて全く内容が頭に入ってこず数ページで睡魔に襲われ早々に挫折。

結局機内ではモニター上映のプーさんを見て過ごしました(笑)

帰国後も本を開くことはなく、ニーチェのことは再び忘れていました。

 

 

ニーチェとの再会

 

数年後、部屋を片付けていてこの本を発見します。

時間もあったので再度挑戦してみることに。

相変わらず意味がわからなく苦しみながらでしたが、この時はなんとか読み終えました。

しかしやはり内容はあまり頭に残りませんでした・・・

 

そう、哲学って本当にこむずかしいんです。

 

 

すらすら読める哲学との出会い

 

さあやっとここからがこの記事の本題です!!(前置きが長い笑)

 

私の夫は結構こむずかしい話し方をする時があります。

(こういう人・・・一番近くにいました笑)

物事を深く考えることが好きなようです。

 

ある時ヒマそうにしていた私に夫がこの本を貸してくれました。

マンガみたいにすらすら読める哲学入門
代々木ゼミナール講師 蔭山克秀 著

 

有名どころの哲学者の人物像や思想をマンガのキャラクターに例えたりして、とてもわかりやすく、面白く書かれた哲学初心者にオススメの本です。

哲学初心者の私はそれでも序盤、誰が何を言ったのかということが頭の中で整理できず、中々すらすらと読み進められなかったのですが、

「暗記じゃないんだから誰が言ったかはどうでも良いんだよ」

「そこから何を考えるのかが大事だよ」

と夫に言われ、そこからは本当に楽しく読み進めることができました。

 

著者は序章で「哲学は、人間であることの存在証明だ」と述べています。

読み終わって、哲学の「て」の字もわからなかった私でも、その意味を少し理解でき、そして何より「哲学って面白いんだ!」と思うことができました。

 

また、思えばブログを書くという作業は基本的に考えることです。

「これを書きたい!」とテーマが決まっていても

実際に書き始めたら「こう思っていたけど本当かな?」「根拠はなんだ?」「他の人はこんいうふうに考えるのか」など、調べて考えて構成するのにとても時間がかかります。

でも記事が完成した時の達成感というか、頭の中のスッキリ感というか、

それが例え自己満でも何かとても充実した気分になれるんです。

これって立派な私の哲学なんじゃないかな?と思います。

 

ブログ書くのめんどくさいなーと思うことも多々ありますが、

でも書いた後には書いてよかったと思えます。

 

この記事を読んでもし興味が出たら『マンガみたいにすらすら読める哲学入門』もぜひ読んでみてください。

 


余談ですが、私は電子書籍があまり得意ではありません。

海外にいるときは仕方なく電子書籍を購入して読むのですが、目が疲れやすく感じるし、何より「ここまで読んだー!」という充実感があまり感じられないのが嫌いです(笑)

なので日本にいるときは紙の本を購入します。いらなくなったらメルカリで売れますしね(笑)

これは好みなのでどっちでもいいんですけどね!

 

ちなみに私は

オンラインで紙の本を購入するときは楽天ブックス

電子書籍を購入するときはhonto電子書籍ストア

を使っています。

 

楽天ブックスはいつでも全品送料無料なので一冊からでも気軽に注文できるのが嬉しいです。楽天ポイントがあればもちろん購入に使えます。

honto電子書籍ストアは丸善、ジュンク堂、文教堂が運営するオンライン書店で、実店舗と連携したポイントを貯められます。図書カードを購入時に使えることや、電子書籍に使えるクーポンが頻繁に発行されるのも魅力です。(紙の本も3000円以上の注文だと送料無料になります。)

 

用途に合わせて本屋も使い分けてお得に読書しましょう^^

投稿者

nihongothatsdan@gmail.com
本サイトの管理人。妻の方です。

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