オーストラリアのコロナ現状と決断 2020.3.24
元気でお過ごしですか?
オーストラリアはここ数週間で状況がガラッと変わってしまいました。
3月に入るまでは国内に新型コロナ感染者はおらず、中国や日本で起こっていることを誰もが他人事と思っていました。私も北海道にいる両親から何度も気をつけなさいとLINEをもらっていましたが、「はーい!」と返事をしつつ「心配し過ぎだよ、オーストラリアは大丈夫」なんて考えていたんです。
3月10日頃からシドニーのあるニューサウスウェルス州を筆頭に感染者数が徐々に増え始めました。トイレットペーパーがなくなるというデマが流れ、一部の人がパニックを起こしお店から姿を消します。
それでも街中でマスクをしている人はアジア人の観光客らしき人のみで、まだみんな事の重大性には気づいていませんでした。
それが15日を過ぎたあたりから1日の感染者数が100人を超え急増し始めました。食料を買い占めをする人たちが現れ、一時スーパーからほとんど全てのものがなくなりましたが、スーパーの素早い対応によりそれほど混乱は起きませんでした。
観光客はあまり見かけなくなり、各所いつもに比べ客足が遠のいているようでしたが、それでも16〜22日の1週間は一部のレストランなどが自主休業しているだけで規制はありませんでした。
しかしオーストラリア人の大らかな性格が裏目に出たのか、多くの人がビーチに集まったりと感染の拡大は全然止まりません。
そして22日夜、政府の発表により、集会の禁止やエンタメ施設の営業禁止(映画館、カジノなど)と、カフェ・レストラン内での飲食禁止(テイクアウトとデリバリーのみOK)が義務付けられました。
私の働いているレストランはお店の雰囲気(音楽や内装、サービス)を楽しむ場所のため、デリバリーに対応してはいたものの、発表翌日の23日からほとんど開店休業状態になりました。
平日でも1日に5〜6人のスタッフがもらえていたシフトは1〜2人に減り、収入が激減することは避けられません。
事態がすぐに好転するようにも思えず(むしろまだまだ悪化するかもしれない)、仕事がないまま高い家賃を払い続ける生活は何ヶ月も維持できるものではなく、帰国を決断せざるを得えない状況になりました。
もし感染したときのリスクを考えても、わたしにとっては日本にいる方が安全だと考えました。(治療費が莫大になる可能性があるため)
決断したら早い方がリスクが少ないこともわかっていたので、3日後の便で日本に帰ります。
少し前から飛行機をチェックするとともに、部屋のホストとレストランのオーナーには帰国しないといけないかもしれない旨を伝えてたので準備はスムーズに進みましたが、帰国前に会えなかった友人もたくさんいるし、本当に悲しいです。
ただ、今は何より生きることが重要です。
オーストラリからの帰国者は現時点では14日間の隔離強制対象にはなっていませんが、我々は家族のいる家に戻るため自主的に14日間は宿泊施設に滞在をしてから家に帰ろうと思っています。
これ以上感染を広げないため、
大切な人の命を守るため、
いち早く日常を取り戻すため、
最大限の努力をしましょう。