オールトラリアから帰国 サードパーティの落とし穴
本日4月1日、政府は新型コロナウイルスの水際対策強化措置として4月3日以降、オーストラリアからの帰国者に対してもPCR検査及びに14日間の自己隔離の要請を発表しました。
本当に刻一刻と状況が変わりますね。
わたしが帰国したのは3月28日だったのでこの措置の対象ではないですが、直接家族の住む家には戻らず札幌市内の宿泊施設で自主的に自己隔離中です。
でも自己隔離要請があろうと今ならまだ帰って来れます。もちろん自分が保菌者である可能性は十分考慮して責任ある行動をしなければなりません。
ただ今後オーストラリアの状況がますます悪くなれば、入国禁止措置に移行される可能性もあります。
航空会社も次々に運休を発表し、飛行機も減っています。
オーストラリア政府もワーホリで滞在中の人には公的支援をおこなえないため当面の生活資金が十分でない人には帰国を促しています。
迷っているのだとしたら決断は急ぎましょう。
ただし以下の点に注意してください。
わたしが今回の帰国で学んだこと。
「緊急時にはサードパーティ予約サイトを使うべからず」
サードパーティって?
サードパーティとは、特定のハードウェア、OS、ソフトウェア、あるいはサービスなどを対象として、それに対応する(プラットフォーム上で動作する、もしくは互換性のある)製品を販売・提供している、ただし、その対象となっている製品自体の開発元・販売元ではない企業のことである。 つまり、他社製品の関連製品を販売している企業である。
(Weblio辞書より) |
有名なところで言うと、Trip.com や Booking.com などがこれにあたります。
実は今回の帰国、サードパーティを利用したがためにかなり大変なことが起きました。
帰国を決断した時にはすでにメルボルンから日本への直行便と、新千歳発着の国際線がなくなっていたので最低でも2回の乗り継ぎは必須でした。
まあでも普段から「時間より値段」の安い飛行機には乗り慣れているでそこは大した問題ではありません。
スカイスキャナーという比較サイトで検索をし、
メルボルン→バリ(インドネシア)→ジャカルタ(インドネシア)→名古屋→新千歳
という経路が安い便として表示されました。
乗り継ぎ4回の計30時間以上かかる経路ではありましたが、時間はたっぷりあることと、他の選択肢の値段が倍以上で現実的ではなかったので、こちらを選び最安値と書いてあったKiwi.comという予約サイトでまとめて購入をしました。
なんとかパッキングも終えた帰国前日深夜、残っていたビールを飲んでオーストラリアの思い出なんかを語り合っていた時、ふと夫が「ところでインドネシアで乗り換えって大丈夫なのかな?」と呟きました・・・
「え・・・?」
「国内線乗り継ぎって入国審査必要じゃない?」
「え・・・?」
その後2人ともビールの味は全くしませんでした(笑)
冷や汗をかきながら調べた結果、以下のことがわかりました。
・通常であれば日本パスポート所持者はビザなしでインドネシア国内線乗り継ぎ可能
・コロナ対策として3月23日より全渡航者に対してビザの取得と医療機関が発行する健康証明書の提出が求められた ・ビザの発行には数日かかるし、健康診断はもちろん受診しないともらえない |
この時点で午前2時。大使館は閉まっているし、できることは何もありませんでした。
「・・・・えっと、帰れないってこと?」
「とりあえず空港に行こう」
朝9時過ぎにメルボルン発の便だったのですが、チェックインカウンターのオープン時間に合わせ6時頃に空港に行きました。
搭乗予定のガルーダインドネシア航空のカウンターに行くと、案の定「ビザと健康証明書がないとチェックインできません(飛行機に乗れません)」とのこと。
チェックインのタイムリミットまで残り2時間半。
周りを見ると同じ状況でパニックの日本人がわんさかいました😅
ただし、ここで
バリから直接日本へ行く便(つまり国際線乗り継ぎ)であれば入国審査を通る必要がないので大丈夫
|
ということがわかりました。
しかし我々はまたもや選択ミスをします。
バリ→日本(関空)の便を再びKiwi.comで予約したのです。
はい。待てども待てども予約処理が完了されません。
お金のことは一旦考えるのをやめにし、ガルーダインドネシア航空の公式サイトからも同じ便の予約を試みますがなぜかクレジットの決済がうまくできない。
(後からわかったのですが、同じような予約が殺到して分単位で値段が上がっていったためのようです)
そうこうしている間に20分後に迫るチェックインリミット。
もうダメだ・・・
高いのはわかっていましたが最終手段の空港のフライトセンターへ。
自分たちの順番がきた頃にはチェックインリミットまで残り5分をきっていました。
バリ→関空が2人で3000ドル。
この区間だけで当初予約していた全区間の倍の値段です。
値段を聞いて帰国を諦めていた人もちらほら。
我々も普段なら絶対に購入しない値段ですが、前夜からの不安とストレスで帰る以外の選択肢はないように思え、即決をしてなんとかギリギリ飛行機に乗ることができました。
さて、今回の帰国にかかった航空券のトータルは2人で最大約50万円です。
最大というのは、キャンセルした部分のチケットについてKiwi.comから払い戻しを受けられるかどうかがまだ分からないからです。
ただここについては期待をしていません。
そもそも基本的にこういった予約サイト経由で購入した便は「安い代わりにキャンセル・変更できません。乗り換えも自己責任ですよ。」というものだからです。そのリスクを念頭に置いて利用する必要があります。
でもですね、もちろんきちんと確認をしなかった我々が悪いのですが、そもそも予約サイトに表示された経路での帰国は不可でした。チケットを取った時に気づいてビザ申請をしても間に合わなかったはずです。
Kiwi.comを利用するのは初めてでしたし、世界中が混乱しているこの状況下ですから今回の一件だけで決めつけてしまうのは良くないと思いますが、カスタマーサービスも全然機能していませんでしたし、私はもう利用しないと思います。
ただ、空港のスタッフも Kiwi.comはトラブルが多いと嘆いていましたし、普段からレビューも良くないようです。
今回すべきだったこと
以上の反省点を含め、今回のようなことが起こらないようにすべきだったことをまとめます。
1、比較サイトで検索し、帰国ルートの候補を確認
2、出発地、経由地、到着地の対応(制限、ビザの有無など)を確認 3、信頼できるサイト(航空会社の公式サイトなど)からチケットを購入 |
いや緊急時じゃなくてもこれくらいの確認は必要かもしれませんね😂
とはいえ、サードパーティを使うメリットもたくさんあります!
サードパーティのメリット
・たくさんの選択肢から選べる
・公式サイトで買うより安いことが多数(特に乗り継ぎの場合) ・複数の航空会社の便をまとめて購入できるので予約が楽チン&チケット管理が簡単 |
それぞれのメリットとデメリットをよく考え、その時々で最善の方法を選びましょう!